薬王堂気まぐれ通信使№700 2014・1・16
Yakuoudo Capricious Communications Satellite
遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます。
気軽に書き溜めてきました本稿も700回ともなると筆が重くなかなか前に進みませんでした。
それでも何か書き残さねば・・・
正月は近くの山に登りました。
呉娑々宇山はよく登りますが今回は裏側から迫ってみました。
昼とはいえ寒い山道には誰もいませんでした。
いたのは2頭の鹿のみ!
母親らしき一匹が警戒の声を上げます。
山道にはこれぞという植物も無く、ただ樹肌を見つめて名前を決めてゆくという単純行程!
アカガシやリョウブ、コシアブラ、タカノツメといった、葉があれば直ぐに判る植物もなかなか同定が難しい。
ウラジロノキ、ウリハダカエデ、エゴノキ、カナクギノキ、クロモジ、コナラ、コバノミツバツツジ、タムシバ、ホオノキなどと自問自答しながら進みます。
カワラタケやシロダモなどは特徴があって判りやすい、
ジャケツイバラ、テリハノイバラ、サネカズラと冬の実に覗き込みます。
そのうち疲れて一息!頭上の松に話しかけながら一服しました。
呉娑々宇山から瀬戸内海を望む
呉娑々宇山山頂から引き返して藤ヶ丸山に登ります。
それから下山し留めていた車に乗って馬木八幡神社に行ってみました。
正月とはいえ、ここにも人は来ていませんでした。
ここの社叢はこんもりとしたシイ林で形成され昔の姿を残しています。
薄暗い中にもここには赤い実をつけるシイモチという樹木が有ります。
シイモチ、植物図鑑にもあまり登場してこない樹木ですが広島から南の海岸地域にはまま自生するようです。
シイの木に似た葉や樹肌でモチノキ科の植物ということから名前がついたらしい。
他にも近くの社叢で赤い実を確認したことが有ります。
シイモチ
社叢は日本古来の山の様子を伝える貴重な場所、人が少なかった縄文の森はこのような樹林で覆われていたのでしょう。
特り初詣をしてきたという気まぐれ広島人の静かな正月でした。
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